保護者
塾講師をしていると、大学受験が近づいてくると、塾の掛け持ちをしているご家庭に意外と出会うことがあります。
別の塾からやってくる生徒。
別の塾にもいっていると報告してくれる生徒。
その両方で。
塾が多様化した現代においては、塾の掛け持ちをする生徒も増えてきているようですね。
一昔前は、塾の掛け持ちといえば、お金持ちの家の子供で、必ず有名校に入らなければならない生徒。
教育に厳しいご家庭の生徒というイメージでしたけど。
ちょっと、イメージが古いですかね。
でも、そういうイメージが完全に崩れていますね。
ただ増えてきているとはいっても、実際にご自身が行おうとする場合には
保護者
という点は気になりますよね。
塾の掛け持ちが成功する/メリットがある場合
リク
わたしは、そのように考えています。
戦略的に利用するのであれば、効果が期待できますから。
具体的には、まず時間効率をよくするための利用、ですね。
学校が遠くて通学に時間がかかる。
休日も塾の勉強をさせたい。
そういった生徒の場合、平日は学校の近くや学校帰りに通える塾を利用。
そして、休日は、家の近くの塾、あるいはインターネット塾を利用するとすれば、塾に通う時間が節約できます。
実際これを行っていた生徒に聞いたところ、家の近くに塾があると平日に塾で授業受けられる時間が遅くなってしまうし。
学校の近くに塾があると休日通うのが面倒なので、2つあると便利といわれました。
また、2つ目の塾を、1つ目の塾の補充に利用する方法もあります。
苦手科目だけ、1つ目の塾に加えて、2つ目の塾でも授業を受けたりするわけです。
友人も通っているとかや塾講師との仲がいいといったしがらみ的な理由もあり、1つ目の塾の授業を切れない。
あるいは、同じところを別の説明で2回受けることの効果を狙っている。
理由は様々ありますが、これもよく聞く塾の掛け持ちのパターンです。
こういった利用の仕方なら、塾の掛け持ちは効果的でしょう。
塾の掛け持ちが失敗する/デメリットがある場合
逆に、非効率なのでやめておいた方がいい場合もあります。
例えば、塾の掛け持ちをしたはいいけど、2つとも通塾に時間がかかるような場合です。
これは、通塾に時間をかけて、時間を無駄にするのでどちらか1つに絞った方がいいでしょう。
また、塾の中には総合的に全科目を教えるところもありますが、評判がいいからといって、2つの塾それぞれが総合的に全科目を教える塾だという場合も、やめておいた方がいいでしょう。
これだと、得意分野も2回説明を受けることになるので、無駄が生じますから。
後、これは絶対に注意が必要なことですが。
合格させたい大学が決まっていて、その合格実績のある塾に入塾できたのなら、掛け持ちはやめておいた方が無難です。
特に、2つ目の塾が、有名塾なだけで、合格させたい大学の実績があまりないような場合には。
それ以降の受験とは少し違った特殊な世界なので、授業の上手いだけでは、掛け持ちが良い方向に働かない場合もあるんです。
こういった場合には、塾の掛け持ちはオススメしません。
塾を掛け持ちする場合にオススメの組合せ
掛け持ちさせたいと考えている方にとって、どういった組合せがオススメなのか気になるところでしょう。
リク
- オンライン塾(スタディサプリ)で総合的に勉強する
- 個別指導で苦手科目を強化する
まずオンライン塾の中で私がおすすめしているスタディサプリを選ぶのは、勉強のベースとして利用するため。
有名講師を集めていて授業の質が高い上に、一度月額を払うと全学年の全科目の授業を受けることができるんですよ。
そのため、全科目を総合的に勉強するのに最適なんです。
だから、まずは得意科目も苦手科目も、満遍なくスタディサプリで勉強していくことにしますね。
ただ、オンライン塾の欠点として、問題演習を自分だけでしないといけないというものがあります。
得意科目ならそれでも問題ないのですが、苦手科目の場合そうはいきません。
一人で問題演習していても、非常に非効率的ですから。
ですので、せっかくスタディサプリが月額2189円という破格の金額でありますし、そこで浮いた分を。
より効率的に成績をあげるために、苦手科目の問題演習の個別指導してもらおうというわけです。
つまり、すべてのの美味しいところどりを狙うやり方ですね。
もちろん、生徒ごとに状況は違うので、上のパターンがすべてに当てはまるとはいえません。
もし既に塾に通っていて、その塾を辞められないような場合には、その塾をどちらかにいれてあげる必要がありますし。
学校名で50%オフになったり、成績でさらにオフになったりといったこともあって、インターネット塾よりもさらにお得になるなんてこともあります。
あるいは、今通っている塾に満足しているがけど、苦手科目だけ有名講師の授業が受けたいとして、インターネット塾の方を補充に使う場合もあるかもしれません。
ただ、まっさらな状態で、オススメの組合せを考えた場合は、上のようになります。
終わりに
塾の掛け持ちは、効果的な場合もそうでない場合もあるということを書いてきました。
塾の掛け持ちは、ただ増やせばいいわけでないので、意外と難しいんです。
また、月謝の問題もどうしても絡んできますし。
なので、生徒にも家計にも負担をかけない範囲で行ってあげてくださいね。